【長崎】性被害訴訟 カトリック長崎大司教区「控訴しない」 原告女性信徒「判決を真摯に受け止めているのであれば反省と謝罪をするのが一般常識」

【長崎】性被害訴訟 カトリック長崎大司教区「控訴しない」 原告女性信徒「判決を真摯に受け止めているのであれば反省と謝罪をするのが一般常識」
長崎文化放送 2022/2/25(金) 20:33配信

カトリック長崎大司教区の神父から性被害を受けた女性信徒が大司教区の対応で精神的苦痛を受けたとして慰謝料を求め、22日、長崎地裁が「原告勝訴」の判決を言い渡した訴訟で、大司教区は25日、控訴しないと発表しました。

原告の女性信徒は2018年、神父からわいせつ行為を受けPTSDを発症。その後、当時の高見大司教の「『被害者』と言えば加害が成立したと誤解を招くので『被害を受けたと思っている人』など別の表現が望ましい」との発言で、症状が悪化したなどとして大司教区に慰謝料を求めていました。22日、長崎地裁は大司教区に対し110万円の損害賠償を命じる判決を言い渡しました。

判決を受けて大司教区は25日、原告側に控訴しない意向を伝えたということです。理由については「原告にこれ以上負担を強いることはわたしたちの本意ではない」などとして「判決を真摯に受け止め、控訴はしない」としています。また「長崎大司教区としては、当初より、一貫して原告が被害を受けたと認識しており、その認識を変えることなく支援を継続してまいりました。ただ、法的な知識不足や表現の不正確性により、原告に意図せぬ大きな誤解を生じさせてしまい、非常に心苦しく思っております」としています。

これに対し原告の女性信徒は「長崎大司教区の謝罪と反省を期待していましたが、本日の長崎大司教区のコメントでは見事に裏切られました。判決を真摯に受け止めているのであれば反省と謝罪をされるのが一般の常識だと思います」などとするコメントを発表しました。

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